3)再構成ガラクトース
ネーテックの技術は、ガラクトースやグルコースなどで構成されるオリゴ糖をビニル高 分子として再構成することができます。再構成することによって、本来固定化が困難であった糖質を、容易に汎用の樹脂製品に固定化することができるようにな ります。再構成ガラクトースR-Galは、スライドガラスなどに固定化され、血液細胞の選択的セパレーターとして利用できます。
静脈血、あるいは臍帯血や骨髄液中には、赤血球、白血球、血小板などの成熟細胞や未熟な造血細胞が含まれていますが、その中の希少な細胞分画を分離するこ とは診断・治療にとって重要です。例えば、臍帯血中に含まれる造血幹細胞を分離・精製することは、それらを保存したり拒絶反応の低い移植を実現する事に有 用で、胎盤を通して妊婦の静脈血に漏れだした胎児細胞を分離できれば出生前検査が可能となり、また、末梢血中の白血病細胞を分離・検出できれば、精度の高 い白血病の診断が可能となります。
特に、遺伝子技術の進歩によって遺伝質チップやアレイの開発が進み、遺伝子のスクリーニングが容易になりつつありますが、母胎にとって非侵襲的な胎児細胞 の採取が可能になれば、質の高い出生前検査や治療が可能となります。
 
分離された胎児有核細胞
 
図4  母体血由来胎児有核細胞の分離

このような、血液系の細胞は、その種類や分化の程度に よって異なった糖鎖発現をしています。ネーテックの技術は、この細胞表面の糖鎖を、GalCPSで処理されたセパレーターに糖特異的な蛋白質であるレクチ ンで選択的に結合させることによって、精度の高い細胞分離を達成します。特に、当社の細胞分離法は、存在率が1/105〜1/107の頻度でしかない希少 な胎児赤芽球を母体循環血から効率よく検出することができます。